子どもの時、自分の子どもに名付けたい名前をよく考えていた。
同時に、何かのきっかけで出産のドキュメンタリーを見てしまい、
壮絶さに感動なんて一ミリもわかず、ただただ恐怖心を抱いた。
母親は目を潤ませながら、あるいは笑いながら
「あんたは逆子で大変だったんだから」と。
大変って、これ
拷問じゃん、地獄じゃん…絶対出産しない。無理だ。怖すぎる。
でも子どもは欲しいな。
そんな相反する気持ちを抱えた子ども時代。
病院自体がそもそも苦手だった。
大暴れして押さえられていたのを覚えている。
医者にも怒鳴られた。それがさらにトラウマ。
病院は怖い。
怖い。
大人になってさすがに注射は平気になった。
でも歯医者はいまだに怖い。
優しい歯科医院を見つけて通っているが、
それでも歯を抜く、虫歯を治療するとなると心臓がバクバクして
手は冷たくなる。体が強張る。息苦しくなる。
大人になって子宮がん検診を定期的に受けるようになった。
最初は歯医者同様本当にしんどかった。涙も出た。
けれど少しずつ慣れてきた。
胃カメラも飲んだ。
あれはほんとに無理。
精神的と言うより、物理的に体が受け付けなくて。
まだ大丈夫と言われる鼻からのカメラなのに吐きかけた。
麻酔も怖い。そのまま目覚めなかったら、とか。
手術は今のところ経験ないけれど、
リアルに腹を裂く様子とか、臓器を動かす様子とか想像してしまい、
自分が手術するわけでもないのに死を覚悟して怖くなる。
大人になり、付き合う相手ができた。
結婚や子どもの話に触れたとき、
ふとそれまでなんとなく蓋をしていた妊娠と出産への恐怖心が、またよみがえってきた。
ああ、付き合った先にはそれがあるのか。
急に目の前にあの恐怖心が現れた気がした。
調べると、出産への怖さは妊婦の多くが抱えることがあるらしい。
また、トコフォビアと言って出産恐怖症なるものもあるらしい。
もちろんそれもあるのかもしれないが、
私の場合、出産だけの怖さではないことに気がついた。
妊娠時点で、怖さと言うか嫌悪感がある。
受精し、胎児ができ、
自分が知らないうちに体内で起きている変化。
体の中にいつのまにか生まれている命という異物感。
そこから悪阻が起き、
腹が徐々に膨らみ、
見えないところで見えないものが育っていく。
自分の体なのに、
別の生き物がいて、体のスペースを広げながら大きくなっていく。
子どもが好きなはずなのに。
奇跡なんて思えなくて、
ただただ怖い。
なんでこんな風に考えるようになったんだろう。
あの人との赤ちゃんが欲しい
自分の子どもぜったいかわいい
どうやったらそんな風に考えられるのだろう。
HSP気質が関係すると、
またさらに別の怖さもある。
妊娠中、赤ちゃんを守らないとという強い使命感。
転んでしまったら、ぶつけてしまったら。
そんなことを考え四六時中気を張って40週も過ごすのか。
そして生まれたら?
病気を持って生まれたら?
生涯を持って生まれたら?
事故に遭ったら?
ケガを負ったら?
犯罪に巻き込まれたら?
犯罪を犯したら?
私か旦那さんどちらかが死んでしまったら?
たぶんずっと不安と緊張に苛まれる。
今でさえ、
誰かのミスも「私があの時こうしていれば」「私がこういわなかったから」と責任を自分に押し付ける癖があって
何をするにも「完璧にやらないと」「ここができなかった」とできなかったところにばかり目を向けてしまって
常に人の目を気にしている。
この性格をどうにかしないと
おそらく『子育て』につぶされてしまう。
常に気を張って子どもを見張り
危ないことはさせず
マナーを指摘されないようにしつけしすぎて
他人に迷惑をかけないように厳しくしてしまい
なにかうまくいかない育ちがあると「私が悪い」と責める。
旦那さんにイライラをぶつける。あるいはぶつけられず、ため込んで爆発する。
そんな未来が、確実に見える
心配しすぎ、じゃなくて、
今の私のままだと
確実にこうなる。
で、それを今自覚してしまったから
『変わらない自分』にさらに自己嫌悪になる。
・自分を認められる
・自信がつく
・7割でもいいと思える
・人の目や空気を気にしない
それができるようになったら、恐怖心は少し和らぐのだろうか?
産んでもいいな、育てたいなと思えるのだろうか。
といっても、年齢的にのんびりしている時間もなく。
先日カウンセリングに通い始めたので、そこで少しどうにか変化があればいいなと期待したり。
でも期待するとだめだった時がっかりするから期待しないようにしたり。
でもまあ、多分人生はなるようになっていくから
「こうきたか」とその時起きたことを受け入れて対処していくしかないのだと思う。
そんなこと言いながら明日には事故に遭って死んでいるかもしれないし(笑)
あまり先のことを考えすぎず、
目の前のこと目の前のことを楽しんでいこう。
まあこうやって悩むのも人間の人生らしいよね。
それにしたって
出産のドキュメンタリー…
昔よくやってたけど、あれで出生率下がってない!?ってくらいトラウマもんだよね!!
あと、ふと今『自分が男だったら?』で考えたけど
男だったら普通に赤ちゃん欲しいって思っちゃうね。
なんのリスクもないんだもん!笑
貰えるもんは貰っとく??くらいの気軽さだよね。
男側にも何かしらあればいいのにー!!!!
こういうとこ、対等さを求める性格が出てしまう。
こんなに妊娠出産について恐怖感や嫌悪感を感じている人はどのくらいいるのだろうか。
母親に話したら「大丈夫だよー」って笑い飛ばされそうだ。